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横須賀美術館企画展「PRIDE OF YOKOSUKA スカジャン展」(下)戦後世界を席巻した伝統柄

  • 横須賀美術館(横須賀市)

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1940年代後半に作られたスーベニアジャケット。富士山と星条旗柄のタカという和洋折衷柄が印象的だ(横地広海知氏所蔵)
1940年代後半に作られたスーベニアジャケット。富士山と星条旗柄のタカという和洋折衷柄が印象的だ(横地広海知氏所蔵)

 「スカジャン展」開催にあたり、スカジャンの柄の専門家として楽しみ方をご紹介したい。

 スカジャンの柄は、“伝統柄”と呼ばれる「ビンテージ系」と、それ以外の「メーカーオリジナル・和柄・キャラクターグッズ系」に大きく二分することができる。

 伝統柄と呼ばれるのは、スカジャン黎明(れいめい)期の1940年代末から50年代に作られた柄で、米兵のニーズと刺しゅう職人さんたちのくせがミックスされた、和柄とも異なる独特のタッチが特徴である。

 一方で、ドラマなどで不良役の俳優が着ている金銀の糸を使ったきらびやかな柄(メーカーオリジナル柄)や、浮世絵などを題材にした和柄などは比較的新しく登場した柄である。だが、近年多くの方がイメージされるのはこれらの柄のスカジャンだろう。

 どちらの柄にも良さはあるが、伝統柄には戦後の混乱期を生き延びた人々のバイタリティーが凝縮されている。その巧拙を超えた美しさは、戦後世界中で作られた米兵向けの土産品・記念品の中でも、スカジャンだけがファッションアイテムとして今日まで残るに至ったことを納得させられるエネルギーにあふれている。

 今回の展覧会には、140着以上のビンテージのスカジャンやスーベニアジャケットが登場するという。これほどの数の伝統柄に触れられる機会は今後訪れないだろう。また、筆者が所有するスカーフやクッションカバーなどの「戦後スーベニア」も30点ほど出展予定である。

 一見は百聞に勝るというが、“百五十余見”の体験をしていただき、ぜひ戦後世界を席巻したスカジャン伝統柄の魅力を感じていただきたい。(ドブ板スカジャン研究会/スカジャン絵師・横地 広海知)

開館15周年「PRIDE OF YOKOSUKA スカジャン展」は12月25日まで、横須賀美術館(横須賀市鴨居)で開催中。一般1300円ほか。12月5日休館。問い合わせは同館、電話046(845)1211。

2022年11月29日公開 | 2022年11月28日神奈川新聞掲載

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