とれたて
ダイコン
澁谷農園(川崎市高津区)のダイコン 赤が鮮やかな2品種は生食がおすすめ
- 澁谷農園(川崎市高津区)

静かな住宅街にある澁谷農園。澁谷義之さん(48)、野菜ソムリエの資格を持つ直子さん(48)夫妻が、約4千平方メートル(40アール)の畑で年間50種100品種もの野菜を栽培している。「少量多品種栽培で、特に新しい品種を積極的に取り入れています」と義之さんは話す。
現在はダイコンの収穫の真っ最中。12月上旬のミニダイコンに始まり、定番の青首大根、断面が赤い紅芯大根、皮も中身も赤くナシのような食感の「もみじスティック」と続く。中旬には1本2キロほどになる大型の三浦大根、カブのように丸い聖護院大根も登場し、6品種にも及ぶ。

需要が多い12月の収穫を見込んで10月上旬に種まきし、60~90日ほどで収穫する。「芽が小さいうちは虫がつきやすいので、ネットでカバー。しっかり発芽させれば、後はどんどん成長してくれる」と直子さん。基本的な栽培方法は同じだという。
あらゆる料理に使えるダイコンだが、赤が鮮やかな2品種は生食がおすすめ。色素のもとになるアントシアニンは加熱に弱く、煮たりゆでたりすると色が抜けてしまう。辛みがなくパリっとした歯ごたえの紅芯大根はサラダに、もみじスティックは酢漬けにすると甘みが際立ち、さらに色鮮やかになる。ちくちくととげを感じる新鮮な葉は「定番のじゃこと炒めてふりかけに。毎年10月末ごろに販売する間引き菜もやわらかくておいしいですよ」と直子さん。

両親が守ってきた畑を継ぎ、義之さんは15年前、直子さんは20年前に就農。畑のそばに設置した自動販売機で、毎朝収穫した野菜を販売している。春のタケノコの時季は行列ができる人気だ。直子さんは「おいしいと言ってもらえるのがうれしい」とほほ笑む。「今後は摘み取りできるイチゴのハウス栽培に挑戦する予定」と義之さん。地域の人の笑顔がますます増えそうだ。
お薦め品
ミニダイコン
・青首大根
・紅芯大根
・もみじスティック 各1本100円
・三浦大根
・聖護院大根 各1本200円

澁谷農園
住所 | 川崎市高津区末長1の18の1 |
---|---|
アクセス | 東急田園都市線梶が谷駅徒歩4分
|
電話 | 044(877)1862 |
公式HP | http://omoya-farm.blogspot.com/ |
備考欄 | 直売の自動販売機は午前9時半ごろ補充、無くなり次第終了。端境期、雨の日は休み。コミュニティースペースの古民家「母家」で随時イベントを開催。収穫体験など農園と母家の情報は[HP]http://omoya-farm.blogspot.com/ |
[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。
※魚介類や野菜など生鮮食料品の価格・種類は、水揚げ量や収穫量、天候などの影響で変動します。
2022年12月9日公開 | 2022年12月8日神奈川新聞掲載
オススメ記事⇩
この記事に関連するタグ
シェア、または新聞を購入する
- LINE
- URLコピー
- 掲載日付の
新聞を買う
推しまとめ
かながわの地域ニュースなら
「カナロコ」

「神奈川」の事件・事故、話題、高校野球をはじめとするスポーツなど幅広いローカルニュースを読むなら、地元新聞が運営するニュースサイト「カナロコ」がおすすめ。電子新聞が読めたり、便利なメルマガが届く有料会員もあります!