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企画展 冬の輝き 美人画と押絵羽子板

  • 鎌倉市鏑木清方記念美術館(鎌倉市)

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鏑木清方「落葉焚く」(1965年ごろ、同館蔵)
鏑木清方「落葉焚く」(1965年ごろ、同館蔵)

 美人画で知られる近代日本画の巨匠、鏑木清方(1878~1972年)は、季節の行事や風物詩も愛した。清方が冬の情景を描いた作品と、清方の作品を意匠化した押絵(おしえ)羽子板を紹介する。

 清方は、随筆に「冬をさう厭(いと)はしく思ふことはなかった。第一好きな雪が降る。」と記し、冬の美しさを好んで描いた。

 企画展では、年の瀬から新年の街、市井の人々のにぎやかな様子を描写した作品など約50点が並ぶ。「落葉焚(た)く」は、落ち葉たきの煙を着物の袖でよける女性のしなやかなしぐさや、葉が落ち始めた木々やサザンカが描かれ、初冬の豊かな風情が伝わる。

 清方は冬の草花のなかでもサザンカを好み、自邸の庭で花が咲くのを毎年心待ちにしていたという。

 明治の庶民の生活や流行を題材にした清方の「明治風俗十二ケ月」を、押絵師の永井周山が立体的に仕立てた羽子板も鑑賞できる。

 ※1月9日まで。一般300円ほか。JR横須賀線・江ノ電「鎌倉駅」下車徒歩7分。問い合わせは同ギャラリー、電話0467(23)6405。

2022年12月9日公開 | 2022年12月9日神奈川新聞掲載

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