気になる
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
新しいオペラシリーズを創設 神奈川フィルハーモニー管弦楽団、2023-24年のラインアップ発表

県内を拠点に活動する二つの主要オーケストラによる新シーズン2023~24年のラインアップが出そろった。神奈川フィルハーモニー管弦楽団(神奈川フィル)は、新しいオペラシリーズを創設する。
来季のテーマに「Classic to Dramatic」(古典から劇的へ)を掲げた神奈川フィル。古典から現代まで、劇的な変化を捉え、挑戦していく意気込みを込めた。
音楽監督として2年目を迎える沼尻竜典は「王道も演奏するが、変化球も投げたい。それに対応する力がオーケストラに備わってきており、この先が楽しみ」と話す。
横浜みなとみらいホール(横浜市西区)での「みなとみらいシリーズ定期演奏会」では、沼尻のショスタコービッチの交響曲第7番「レニングラード」(4月)や、特別客演指揮者の小泉和裕によるベートーベンの交響曲第8番とブラームスの交響曲第4番(7月)といった巨匠ならではのプログラムがそろう。日本ではあまりなじみのない海外の指揮者の紹介や、日本初演となる現代曲にも積極的に取り組む。
県民ホール(同市中区)での「県民名曲シリーズ」には、吹奏楽の名曲をオーケストラで味わう「吹奏楽 in オーケストラ」(11月)に名誉指揮者の現田茂夫が登場する。
県立音楽堂(同市西区)での「音楽堂シリーズ」は「Classic Modern」がテーマ。首席ソロ・コンサートマスター石田泰尚が弾き振りを披露するアンサンブル公演(7月)は注目だ。
新しく立ち上げた「Dramatic Series」は、オペラに造詣が深い沼尻ならではの企画。「オーケストラが考えるオペラを上演する」といい、「徹底的に音とテキストを楽しんでいただく」と沼尻。横浜みなとみらいホールでR・シュトラウスの歌劇「サロメ」を演奏会形式で披露する(6月)。京都市交響楽団、九州交響楽団との共同企画で、沼尻と出演歌手らが各楽団の元を巡る。
4月からコンサートマスターに大江馨が就任する。高校生から5年間を県内で過ごしたという。石田と共に活躍が期待される。
2022年12月21日公開 | 2022年12月21日神奈川新聞掲載
オススメ記事⇩
この記事に関連するタグ
シェア、または新聞を購入する
- LINE
- URLコピー
- 掲載日付の
新聞を買う
推しまとめ
かながわの地域ニュースなら
「カナロコ」

「神奈川」の事件・事故、話題、高校野球をはじめとするスポーツなど幅広いローカルニュースを読むなら、地元新聞が運営するニュースサイト「カナロコ」がおすすめ。電子新聞が読めたり、便利なメルマガが届く有料会員もあります!