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テクノラボ(横浜市神奈川区) 大量の海洋プラごみ、カラフル小物に

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海岸に廃棄されたり流れ着いたりした海洋ごみを再生したbuøyの製品。〝海の今〟を伝えてくれる工芸品だ
海岸に廃棄されたり流れ着いたりした海洋ごみを再生したbuøyの製品。〝海の今〟を伝えてくれる工芸品だ

 雑貨店で目にしたカラフルなインテリア小物。聞けばすべて海洋プラスチックごみから作られたものという。

 手がけたのは横浜のプラスチックメーカー「テクノラボ」。2020年に海洋プラスチックごみのアップサイクルブランド「buøy(ブイ)」を立ち上げ、日本各地の海岸で収集した大量のプラごみを一点物の工芸品へと生まれ変わらせている。


採集地や季節によって集まるごみの内容は異なる。20~30年前のペットボトルが、原型を留めてたどり着いたことも
採集地や季節によって集まるごみの内容は異なる。20~30年前のペットボトルが、原型を留めてたどり着いたことも

 「プラスチックのプロが、海洋プラごみ問題に対して起こせるアクションを」と話すのは同社buøy事業部ブランドオーナーの田所沙弓さん(33)。

 現在は13のボランティア団体と協力。ビーチクリーン活動で集まったプラごみを買い取り、洗浄・粉砕作業を経た原料を横浜の工房で成形する。



 複数のプラスチック素材を混ぜ合わせ、着色はあえて行わない。

 「素材ごとに融点が異なるので、溶け方の違いでさまざまな模様が生まれます。複雑なマーブル模様は、自然素材のインテリアにもなじみやすいですよ」と田所さん。



 完成したキーホルダーやトレー、せっけん置き、歯ブラシスタンド、植木鉢などは、暮らしの中で長く愛用できるものばかり。採集地も記載されているので、原料がどこからやって来たのか、広い海へと思いをはせて使うのも一興だ。

県内のbuøy取扱店

横浜=JOURNAL STANDARD FURNITURE みなとみらい店haishopEthical&SEA
茅ケ崎=アップサイクルジャパン
逗子=MALIBU ETHICAL SHOP

オンラインショップ:https://buoy.stores.jp/
問い合わせ:buoy@techno-labo.com

2022年12月22日公開 | 2022年12月22日神奈川新聞掲載

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