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回顧2022
神奈川の演劇界、2022年を振り返る 日本復帰50年 沖縄の演目相次ぐ

川崎市麻生区に拠点を移して40年を迎えた劇団民芸が8月、稽古場公演で島崎藤村原作の「破戒」を上演。劇団の前身・民衆芸術劇場が旗揚げ時に演じた同作を、全国水平社創立100年の年に再演した。
沖縄の日本復帰から50年の節目でもある今年、関連の演目が続いた。9月に横浜能楽堂(横浜市西区)で企画公演「男の組踊 女の舞踊」を開催。沖縄県在住の出演者を中心に、第一線で活躍する舞踊家と音楽家が一堂に会した。
KAAT神奈川芸術劇場(同市中区)では11月から12月にかけて、舞台「ライカムで待っとく」を上演した。1964年に沖縄で起きた米兵殺傷事件を起点に、劇作家兼島拓也が自身が住む沖縄の過去、現在、未来と対峙(たいじ)。若者の葛藤を描きつつ、米軍基地問題などを巡る日本の在り方を鋭く問いかけた。
KAATでは9月、溝口健二監督の映画「夜の女たち」の初の舞台化に挑んだ。敗戦後の荒廃した土地で女性らが必死に生き抜くさまをミュージカルで表現。江口のりこら豪華キャストが、躍動する音楽に合わせ、混沌(こんとん)とした時代を生きる人々を力強く演じた。
2022年12月26日公開 | 2022年12月26日神奈川新聞掲載
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