かながわの「今」を楽しむ神奈川新聞の情報サイトイマカナ

  1. ホーム
  2. 気になる
  3. 冒険家はなぜ書店を開いたのか? 荻田泰永が新著「書店と冒険」

気になる 読書
冒険家はなぜ書店を開いたのか? 荻田泰永が新著「書店と冒険」


 冒険家で、書店「冒険研究所書店」(大和市)を営む荻田泰永の新著「書店と冒険」が2022年11月に発売された。たびたび問われる「なぜ書店を開いたのか」という質問への答えに加え、県内でも増えている個人経営の「独立系書店」についての考察をまとめた一冊だ。

 北極点や南極点への無補給単独徒歩に挑戦してきた荻田が、書店を開いたのは21年5月。著書では開業までのいきさつや、書店がある小田急江ノ島線桜ケ丘駅周辺への思い、書店業の難しさと楽しさについてつづる。

 さらに、冒険家として活動する中で思い至った冒険と読書の同一性、本を読むことの価値などについても言及。哲学者・内山節の言葉「機能と祈り」をキーワードにこれからの書店のあり方を考え、「本が買える機能」だけでは書店が成り立たない今、店主の思いや独自性という「祈り」の重要性を訴える。

 近年の独立系書店のムーブメントに感じる期待と危惧にも触れている。自身の経験も踏まえ、それぞれの店が事業を継続するために知見を寄せ合えるような、緩やかな連携も提言。知的な語り口の文章には時折ユーモアが差し挟まれ、荻田の人となりも感じられる。

 発行元は「本屋・生活綴方(つづりかた)」の出版部(横浜市港北区)。同店を支援する編集者・中岡祐介を通じ、県内の書店同士のコラボレーションが実現したという。

 冒険研究所書店、本屋・生活綴方、ポルベニールブックストア、南十字、本屋象の旅で販売中。880円。

2023年1月3日公開 | 2022年12月29日神奈川新聞掲載

オススメ記事⇩


まちを耕す本屋さん<5>冒険家が開いた「冒険研究所書店」(大和市) 文化的土壌、耕したい
まちを耕す本屋さん<6>東急東横線妙蓮寺駅前の「本屋・生活綴方」(横浜市港北区) 書籍手渡す書店員の喜び
回顧2022神奈川の文学界、2022年を振り返る 砂川が芥川賞、逢坂のデビュー作が大ヒット

この記事に関連するタグ

シェア、または新聞を購入する

推しまとめ

かながわの地域ニュースなら
「カナロコ」

「神奈川」の事件・事故、話題、高校野球をはじめとするスポーツなど幅広いローカルニュースを読むなら、地元新聞が運営するニュースサイト「カナロコ」がおすすめ。電子新聞が読めたり、便利なメルマガが届く有料会員もあります!

ニュースサイト「カナロコ」へ

アクセスランキング

  1. クルミッ子 パステルグリーンのデザイン缶発売 鎌倉紅谷

  2. 期間限定スイーツも 横浜赤レンガ倉庫でいちごの祭典 3日から「ストロベリーフェスティバル」

    横浜赤レンガ倉庫(横浜市中区)

  3. 2月22日「猫の日」 ニュウマン横浜に猫グッズ集合 「カナガワキャットカーニバル」2日~28日

    ニュウマン横浜(横浜駅西口直結)

  4. バレンタインデー 「クルミッ子」のキャラメルソース 鎌倉紅谷

  5. クッキー 神奈川のクッキー5ブランドが集合し「クッキーパーティー」 2416MARKET

人気タグ