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神奈川新聞でエッセーも執筆
横浜にぎわい座で19日にライブ 関取花「歌いたい曲を、やりたいアレンジで」
- 横浜にぎわい座(横浜市中区)

神奈川新聞日曜版のエッセー「木もれ日」を担当する、横浜出身のシンガー・ソングライター関取花(32)。横浜にぎわい座(横浜市中区)で19日、ワンマンライブ「年始だョ!全員集合2023」を行う。
コンセプトは「観客と一緒に楽しむ」。「ステージと客席の一体感が魅力」の舞台に今年も、伸びやかな歌声を響かせる。
■落語との出合い
関取は17年から年に一度、にぎわい座でライブを行っている。「そこに足を運ぶこと自体に意味がある場所で歌いたい」と探し、故郷で見つけた。「客席との距離が近くて、見守られている」と感じるステージでもある。
ライブハウスより入りやすいのか、年配者や家族連れの姿も多く、「赤ちゃんの泣き声がすると、毎回話しかけるんです」とほほ笑む。
21年12月開催の前回、着物を着て「関取亭はな」に扮(ふん)し、冒頭で落語を披露した。「MCから曲へと自然に入りたい、お客さんを飽きさせたくない」と聞き始めた落語だったが、いざ挑戦すると「人生が変わるほど、すごいものを学ばせてもらった」。
それまでは、観客が盛り上がると話し続け、ライブの時間が延びてしまうことがほとんど。だが盛り上がりを見極め、冷静に話を進める落語に出合い、予定時間に「バシッとはまった」。さらに「MCから曲に移った時、お客さんが集中していた。楽しいだけじゃない、ぴんと張り詰めた空気も生み出し、ライブに緩急がついた」。それはバンドメンバーにも伝わったようで、「終わった後、舞台裏で倒れ込んだほど。そんなことは初めてでした」。
今回は、落語を指導した三遊亭とむが前座などで特別出演する。
■混ざり合う過程
ライブでは「新旧織り交ぜて、自分が歌いたい曲を、やりたいアレンジで」15曲ほど歌う予定だ。
曲を作る際、「ただ明るいだけ、暗いだけにはしたくない。聴く人の余白を作り、その余白の先に希望が感じられるように」と心掛けている。それはエッセーをつづる時も同じ。「『私はこう感じた』で終わらせず、『読者が何を思ってくれるのか』を考えます。言葉にならない部分を書こうとしているのかも」
最近、抵抗を感じる言葉がある。それは陰気や陽気な性格の人物を指す「陰(いん)キャ」「陽(よう)キャ」。若い世代は何げなく使っているように見えるが、「一概には言えない性格を決めつけ、分断しているように感じる」という。「決めつけると見えなくなるものがある。もったいない。言葉も心情も、混ざり合う過程がいい。それが気になっていて、歌にして歌っているんだろうなと思います」
「年始だョ!全員集合2023」:午後5時開演。前売り券は一般4500円。問い合わせはホットスタッフ・プロモーション、電話050(5211)6077(平日正午~午後6時)。
2023年2月6日公開 | 2023年2月6日神奈川新聞掲載
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