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とれたて 冬の味覚♪
白い身「ぱんぱん」 横須賀・新安浦港の養殖カキ、今が旬

  • 新安浦港(横須賀市)

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 真っ白な身に、海のエキスがたっぷり詰まった冬の味覚、カキ。加熱用カキの養殖が、東京湾に面した新安浦港(横須賀市)で旬を迎えている。

 「放卵期の前の3~4月が、身がぱんぱんに詰まって一番おいしいです」。収穫したカキを手に笑顔でそう話すのは、弥春丸の柴崎好郁さん(28)。ワカメの養殖やたこつぼ漁などと並行しながら、収穫に向けた作業の真っただ中だ。



 同港でカキの養殖が始まったのは約10年前。手間暇がかかるため徐々に消滅しかけていたが、唯一続けていた柴崎さんの先輩漁師「武丸」の譲原亮さんに付いていこうと、二人三脚で本格的に取り組み始めた。

 宮城県松島から、ホタテの貝殻に付いた種ガキを仕入れ、育て方のノウハウや掃除の方法などを習得。筏(いかだ)からロープでつないで海中に垂らしておくと、一つの貝殻にカキが10~20個ほどが育つという。成長すると、一つ一つをバラして再び海へと沈め、さらに成長を待つという流れだ。



 東京湾は成長に必要な植物性のプランクトンが豊富だったことから、養殖は順調だったが、開けてみると身が小さい、ということが時折あった。

 改善すべく取り組み始めたのは「沖出し」だ。カキは互いにぶつかり合うほど成長するため、ワカメの養殖で猿島沖に出る際、一緒に沖まで移動させた。沖は潮の流れも速く、出荷前に沖出しをすることで中身が大きく、身の入りのいいカキが育つようになった。



 昨年からは、港の岸壁についたカキを種にした“純横須賀産”の養殖も開始。現在は松島産と並行して育てているが、徐々に横須賀産に入れ替えていく予定だ。柴崎さんは「自分で考えて可能性を広げられる漁師は、やりがいしかない。これからもいろんなやり方を模索していきたい」と意気込む。



お薦め品

カキ(加熱用):1個 198円
塩蔵ワカメ:1パック 495円

ここで買える

横須賀支所直販店:横須賀市平成町3の4。京急線堀ノ内駅徒歩15分。午前10時~午後3時。金~翌月曜のみ営業。電話080(2367)3211。

ここで食べられる

蒸しガキやカキグラタン(平日限定、3月下旬頃から):オーシャンダイニング「KUROFUNE」=横須賀市若松町3の16、中央武田ビル1階。京急線横須賀中央駅徒歩1分。午後5時~午前0時。不定休。電話046(823)9622。金沢文庫店もあり。

カキとルッコラのソーセージ



カキをたっぷりと使用し、生クリームとルッコラを加えた無添加のソーセージ(3月下旬頃から販売)。

ここで買える

横須賀 松坂屋:横須賀市上町1の44。京急線横須賀中央駅徒歩5分。午前10時~午後7時。月、火曜休み。電話046(822)0986。

2023年2月26日公開 | 2023年2月23日神奈川新聞掲載

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