気になる 1冊から注文できる「総合美術」 製本工房ギリギリ舎(茅ケ崎市)
- 製本工房ギリギリ舎(茅ケ崎市)

1960年の創業以来、街の印刷会社として2代目からは冊子や学校の広報なども手掛けてきた「サイイン印刷」(茅ケ崎市)。現在は昭和感のある色にこだわった一色刷りのオフセット印刷や活版印刷などに対応している。

その敷地内の一角で、1冊から注文できる製本を2代目の妻、斎院志津子さん(72)が「製本工房ギリギリ舎」を立ち上げ手掛けている。
斎院さんは20年ほど前にスイスに留学して製本を学び、注文客や知人の要望で教室を開くようになった。

工房には年季の入ったプレス機や道具があり、文庫本の改装、画家の作品集、個人のエッセー集などを糸で縫う作業から始め、お気に入りの布や革などを張り表紙を作り本にする。表紙は希望の素材で作ることも可能だ。

糸で縫うだけの製本からケース付きのもの、180度ページが開くコプティック製本、和綴(と)じなど、希望に応じて対応する。子どもの絵の画集、アルバム、カラーコピーの絵本など簡単なものから重厚なものまで対応する。
「製本は実用的な総合美術。楽しみながら、お気に入りの本が作れたら」とほほ笑む。

製本工房ギリギリ舎:茅ケ崎市松が丘2の7の4。JR茅ケ崎駅からバスで松が丘二丁目下車5分。電話090(8451)8065(午前10時以降)か、メールsaiin@qf6.so-net.ne.jp
2023年3月9日公開 | 2023年3月9日神奈川新聞掲載
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