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煮物に最適、「横浜蒟蒻」いかが? 旭区の栽培農家が販売

  • 藤又農産(横浜市旭区)

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加工に使ったコンニャクイモ
加工に使ったコンニャクイモ

 生コンニャクイモをすりつぶして作る「横浜蒟蒻」はいかが-。横浜市旭区の藤又農産代表の藤又琢さん(30)は、コンニャクイモの栽培を2021年から本格的にスタートし、こんにゃく販売の事業化に乗り出した。


加工に使ったコンニャクイモ
加工に使ったコンニャクイモ

 「横浜蒟蒻」はコンニャクイモと海藻の粉末を混ぜ合わせて作る一般的な市販品に比べ、食感は柔らかで、歯切れがいい。味が染み込みやすく、煮物の具材に使うのが適しているという。

 藤又さんは4月に種芋の植え付けを行い、11月に収穫作業を終えると、すぐに綾瀬市の製造会社に加工を依頼する。パッケージは一目で分かるようにコンニャクイモのデザインを施し、JA横浜の直売所などに出荷している。


夏場の様子
夏場の様子

 コンニャクイモは地上にたった1枚の葉を出すのみ。葉が傷むのは命取りになるため、夏場に雑草を刈り取るなどして病害虫の発生を防ぐが、「1年目は病気の影響で、収穫量は予定より200キロ少ない100キロにとどまった」。

 この経験を生かし、2年目は想定通り300キロの収穫量を確保。「5200袋分の生産にこぎ着けた」と確かな手応えを感じている。



 藤又さんは大学を卒業後、建設会社に就職。2年間、関西で働いたが、「地元で仕事がしたい」と以前から興味があった農業に転身した。横浜市と相模原市の農家から知識と技術を学び、26歳で独立。現在は約3万平方メートルの農地を借り上げ、年間30種類の野菜を生産している。


藤又さん
藤又さん

 横浜市旭区内ではコンニャクイモを栽培する農家は珍しいが、藤又さんは加工して販売するコンニャクイモは、天候などで収穫量が左右する露地野菜よりも安定的な出荷が見込めると考えたという。

 「『横浜蒟蒻』の知名度を向上させ、多くのご家庭の食卓に並ぶように生産量を増やしていきたい」と情熱を傾ける。

お薦め品

横浜蒟蒻:1袋250グラム216円

ここで買える

JA横浜の直売所「メルカート」で販売(一部店舗を除く)。藤又農産のオンラインショップあり。

2023年3月12日公開 | 2023年3月9日神奈川新聞掲載

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