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　県内や都内などで修業を積んだオーナーシェフの吉田伊織さん（４０）が２０１４年、地元・秦野市で開店した洋菓子店。同級生などつながりのある農家から直接買い付けた地産の果物をふんだんに使い、秦野小麦も積極的に取り入れるなど、コンセプトの地産地消に実直だ。

　「桜の名所が多いので、それにちなんだ菓子は欠かせないと感じた」と開店当初を振り返る吉田さん。

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　八重桜の名所・千村地区の頭高山をイメージした「春の頭高山」は、上部分は桜の塩漬け、下はピスタチオのムースで、地元のイチゴをあしらった１品。

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　地元の八重桜の塩漬けで、昔ながらの製法で作り続ける「千村若竹会」直伝。新商品の「八重マカ」は、渋沢小学校の５年生が総合学習の中で考えたレシピを基に商品化した。サクラを思わせる、可憐なピンク色をまとった菓子が１０点ほど店内を彩る。

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　地域活性の活動にも力を注ぐ吉田さん。「今後は若手農家たちと組んで、第６次産業にも取り組んでいく。歴史を一緒に紡いでいけたら」と力強く語った。

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　パティスリークラベリーナ：秦野市曲松２の７の４。小田急線渋沢駅徒歩４分。水曜休み。最新情報はインスタグラム＠ｐａｔｉｓｓｅｒｉｅ＿ｃｌａｖｅｌｉｎａ。電話０４６３（５９）９８８８。午前１０時～午後６時半。

2023年3月25日公開　｜　2023年3月25日神奈川新聞掲載

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