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暮らしにカーネーションを 和幸園芸(横浜市泉区)

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市場に出荷する切り花
市場に出荷する切り花

 14日の「母の日」を前に、横浜市泉区の和幸園芸ではカーネーションの出荷が大詰めを迎えている。

 優しい香りを漂わせるピンク、白、オレンジ…。色とりどりの花が温室に咲き誇り、摘み取りから検品、包装まで一連の作業を園主の安西俊之さん(50)と妻の美代さん(50)が二人三脚で手際よく進めている。



 同園では60年ほど前からカーネーションの栽培を手がけており、現在は約730平方メートルの温室で約10品種1万本を植栽。「母の日」だけでなく、普段からアレンジメントの需要が高いため、毎年11月中旬から5月末まで途切れず出荷作業が続くという。



 生産するカーネーションは、茎が枝分かれして複数の小さな花がつく「スプレー咲き」が園全体の7割を占めるが、近年はインパクトのある大きな花が咲く「一輪咲き」の生産量を増やしている。「コロナ禍をきっかけに自宅で花を飾って楽しむ人が多くなり、一輪でも見栄えのする品種の需要が高まっている」と俊之さん。



 単色から複数の色が組み合わさる複色まで品種は多彩だが、中でも売れ行きが好調なのは、黄色とオレンジのグラデーションが鮮やかな「オーロラオレンジ」と呼ばれる品種だ。さまざまな花を箱に敷き詰める「ボックスフラワー」などの小さなアレンジメントに重宝されているという。


市場や消費者のニーズに合わせ、さまざまな品種の栽培に挑戦している園主の安西さん。温室栽培に使う燃料費の高騰が直撃しているが、暖房設備に重油とヒートポンプを併用し、夕方から5時間ほど室内の温度を上げる「変温管理」によって燃料費を抑えながら生育と品質の向上に努めている
市場や消費者のニーズに合わせ、さまざまな品種の栽培に挑戦している園主の安西さん。温室栽培に使う燃料費の高騰が直撃しているが、暖房設備に重油とヒートポンプを併用し、夕方から5時間ほど室内の温度を上げる「変温管理」によって燃料費を抑えながら生育と品質の向上に努めている

 「カーネーションの魅力は色がたくさんあって、日持ちすること」と口をそろえる安西夫妻。切り花に与える水の量を花瓶の底から2~3センチにとどめ、こまめに水替えを行い、その際は水に浸っていた茎の切り口を切ることが長持ちさせる秘訣(ひけつ)という。

 「状態がよければ今の時季は2週間ほど持ちます。暮らしにカーネーションを取り入れて、明るい気持ちになってもらえたら」と真心を込めて育てている。



お薦め品

花束 350~400円

ここで買える

JA横浜「ハマッ子」直売所▷みなみ店=横浜市泉区中田西2の1の1。横浜市営地下鉄立場駅徒歩7分。▷南万騎が原店=横浜市旭区柏町131の2。相鉄線南万騎が原駅徒歩2分。

※魚介類や野菜など生鮮食料品の価格・種類は、水揚げ量や収穫量、天候などの影響で変動します。

2023年5月7日公開 | 2023年5月4日神奈川新聞


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