気になる
ダンス
カナダのダンスカンパニー「キッドピボット」初来日、横浜で上演
- 県民ホール(横浜市中区)

舞踊と演劇を融合させた独創的な作品を生み出しているカナダのダンスカンパニー「キッドピボット」が5月、初来日する。27、28の両日に最新作「リヴァイザー/検察官」を県民ホール(横浜市中区)で上演。「腐敗」や「救い」をテーマに、人間の滑稽さや堕落を表現する。
ロシアを代表するウクライナ生まれの作家ゴーゴリの戯曲「検察官」(1836年)が原作。不正がはびこるロシアの地方都市を舞台に、赴任する検察官と人違いを巡る騒動を描いた風刺劇だ。本公演では、原作を基にジョナソン・ヤングが脚本を、同カンパニー主宰のクリスタル・パイトが演出と振り付けを務める。
公演に向けて開かれたオンライン記者会見で、パイトは「茶番劇のような形式の作品ですが、それをどういう風に身体に落とし込んでいくかということに興味があった」と説明。「腐敗したシステムの中でどのような変化が起こせるのか。自分たち自身をどのように変えていけるのかという問いかけが重要だと思う」と語った。
8人のダンサーが事前に録音されたせりふに合わせて踊り、抽象的な動きを見せていく。「極限まで達する身体性を探求する。ゴーゴリの原作にひねりを加えつつ、言葉を超えた表現を目指しています」
2019年に初演した本作は、今回の日本公演が最後の上演となる。パイトは「劇場で観客の皆さんと一緒に、作品が描く変化や救いといったことについて考えられる場をつくりたい」と期待を込めた。
27日午後6時半、28日同2時開演。S席1万円ほか。問い合わせはチケットかながわ、電話(0570)015415。「リヴァイザー/検察官」は今月19日に愛知県芸術劇場(名古屋市)でも上演する。
2023年5月13日公開 | 2023年5月8日神奈川新聞掲載
オススメ記事⇩
この記事に関連するタグ
シェア、または新聞を購入する
- LINE
- URLコピー
- 掲載日付の
新聞を買う
推しまとめ
かながわの地域ニュースなら
「カナロコ」

「神奈川」の事件・事故、話題、高校野球をはじめとするスポーツなど幅広いローカルニュースを読むなら、地元新聞が運営するニュースサイト「カナロコ」がおすすめ。電子新聞が読めたり、便利なメルマガが届く有料会員もあります!