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新作のテーマは「渇き」 平原慎太郎主宰の「OrganWorks」、KAATで6月上演

  • KAAT神奈川芸術劇場(横浜市中区)

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「見た人に充実した時間を過ごしてもらうのが一番の願い」と語る平原慎太郎。レジデンスアーティストとしてダンスハウス「Dance Base Yokohama」(横浜市中区)でも制作している
「見た人に充実した時間を過ごしてもらうのが一番の願い」と語る平原慎太郎。レジデンスアーティストとしてダンスハウス「Dance Base Yokohama」(横浜市中区)でも制作している

 振付家・ダンサーの平原慎太郎=川崎市多摩区=が主宰するダンスカンパニー「OrganWorks(オルガンワークス)」の新作「漂幻(ひょうげん)する駝鳥(だちょう)」が、6月3~11日にKAAT神奈川芸術劇場(横浜市中区)で上演される。「渇き」をテーマに舞踊や現代美術を織り交ぜ、観客を新たな舞台空間にいざなう。

 月にも似た砂漠地帯。背中に青年を乗せたダチョウが、体を潤す水を探している。心身ともに渇きを覚えて漂う登場人物の姿が、身体を通して表現される。

 「争いが起きた後の未来をイメージした」と、演出や振り付けを務める平原は言う。ロシアのウクライナ侵攻で国際情勢がより不安定になる中、心温まる世界を追い求めたことが創作の背景にあるという。

 ダンスと詩的なせりふの融合が物語性を深めるほか、気鋭の現代美術家・冨安由真による舞台美術も見どころ。「不安な気配が残る独特の世界観の美術と、ダンサーたちの高い技術をぜひ見てほしい」と平原。「予備知識がなくても『劇場に来て良かった』と楽しんでもらえる作品を届けたい」と話す。

 新たな舞台空間を体験してもらおうと、観客席をステージから2メートルほどの高さに設置し、「神や鳥のような視点」でダンスを見てもらう構造にした。「救いや潤いを求める登場人物を俯瞰(ふかん)しながら、どういう手を差し伸べられるか、考えを巡らす作品となることを目指しています」

 5、7日休演。前売り5千円、当日5500円ほか。俳優の小川ゲンらが出演。問い合わせはチケットかながわ、電話(0570)015415。

2023年5月29日公開 | 2023年5月26日神奈川新聞掲載

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