推し
写経・写仏
心身リフレッシュ 鎌倉長谷寺の写経・写仏体験
- 長谷寺(鎌倉市)

古都・鎌倉には、仏教の経典を書き写す「写経」を体験できる寺院がある。
736(天平8)年に開創されたと伝えられ、「長谷観音」の名で親しまれている「鎌倉長谷寺」もその一つ。2種類(延命十句観音経、般若心経)の写経と、木彫仏では国内最大級(高さ9.18㍍)の本尊「十一面観音菩薩(ぼさつ)像」を写し描く「写仏」から選べる。

用紙代(各1200円)を納めて会場へ。正面の阿弥陀如来像に手を合わせた後、用紙と向き合い、薄い線で印刷された文字を筆ペンでなぞる。
同寺総務室の仲摩亮平さん(38)は「いきなり真っ白な紙に書写するのはハードルが高いと感じる人も多いはず。『1人でも多くの人に体験してほしい』と願い、この形にしました」と説明する。

静寂の中、1文字1文字筆を進めるうち、いつしか書くことに集中し、心が凪(な)いでいくのを感じる。特にお薦めなのは「鳥のさえずりも聞こえる、午前中の早い時間帯」だそう。

「うまいから良い、下手だから駄目ではなく、心を込めて丁寧に写すことが大切」と仲摩さん。延命十句観音経は42文字、般若心経は262文字からなり、それぞれ30分、1時間半ほど要する。図柄が細かい写仏は2時間ほどかかるという。

鎌倉長谷寺:鎌倉市長谷3の11の2。江ノ電長谷駅徒歩5分。
写経・写仏体験:午前9時~午後2時(受け付けは午後1時まで)。拝観料が必要。道具は無料で貸し出している(毛筆は持参するか、会場で400円で購入する)。書き終えて奉納した用紙は、毎年11月18日に行われる「写経清浄会(しょうじょうえ)」で経蔵に納められる。問い合わせは同寺、電話0467(22)6300。
2023年5月27日公開 | 2023年5月27日神奈川新聞掲載
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