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　２００６年のオープン以来、熱狂的なファンを増やしている横浜駅西口のクラフトビール店「ＴＨＲＡＳＨ　ＺＯＮＥ」の醸造所に昨年１０月、ビアバーが新設された。愛好家から熱い視線が注がれている。

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　ヘビーメタルなどの音楽が流れる横浜店と打って変わって、反町の新店はタンクを前に代表の勝木恒一さん（５３）とビール談義ができるのが醍醐味（だいごみ）。売れ筋は「反町エール」で、爽やかな香りがふわっと鼻を抜け、甘みと苦みが秀逸のバランス。味に奥行きがあり、心地よい余韻も長く残る。

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　前職は石油大手に勤めていた勝木さん。転勤先の関西支店前に「箕面ビール」（本社・大阪府）の直営店があり、毎日通うほど虜（とりこ）になった。その味を関東で広めようと一念発起。独立後も意欲は尽きず、１１年に自ら醸造も始めた。

　「地域の日常に溶け込む店になれば」と立ち上げた反町店には、１人客や犬連れの夫妻など老若男女が次々と訪れ、「久々に会う息子に飲ませたい」「誕生日のお祝いに」と、持ち帰りの注文も舞い込む。勝木さんは「やりがいを感じます」と相好を崩した。

2023年7月1日公開　｜　2023年7月1日神奈川新聞掲載

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