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チェロ6本のアンサンブル「厚み出せる」 古川展生、横浜みなとみらいホールで演奏会

  • 横浜みなとみらいホール(横浜市西区)

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プッチーニは「個人的にも大好き。心に直接響いてくる」と話す古川展生
プッチーニは「個人的にも大好き。心に直接響いてくる」と話す古川展生

 イタリア音楽の魅力を届ける演奏会「古川展生(のぶお)produceスーパー・チェロ・アンサンブル」が9月14日、横浜市西区の横浜みなとみらいホールで行われる。ソリストとしても活躍する東京都交響楽団(都響)首席チェロ奏者の古川展生が企画から携わり、美しく重厚なチェロの響きを披露する。

 チェロアンサンブルはチェロ4本が基本で、その倍数で演奏される機会が多いが、今回は6本での演奏。「カルテットでは出せない厚みが出せる。1人は打楽器的な演奏をするなど、より効果的な表現ができる」と古川。「同じ楽器なので大味になるところがなきにしもあらずだが、演奏者の個性が際立つと、それぞれの音色や、歌い回しも聞こえてくる」

 自ら声をかけた出演メンバーは、都響副首席の江口心一、硬派弦楽アンサンブル「石田組」などに参加する大宮理人(よしと)と森山涼介、作編曲家としても活躍中の小林幸太郎、新進演奏家として注目される佐山裕樹、と精鋭ぞろいだ。前半はチェロアンサンブル、後半はソプラノの市原愛、テノールの中鉢(ちゅうばち)聡をゲストに迎え、オペラ、ミュージカル、映画音楽、イタリア歌曲の名曲を届ける。歌手とチェロアンサンブルの共演は珍しく、「お互いに響き合い、増幅される感じ」で豊かな世界が広がるという。

 聴きどころは、プッチーニの歌劇「トスカ」からの「星は光りぬ」。3幕で歌われる有名なアリアで、導入部に登場するチェロの美しい四重奏を再現する。「歌手との絡みをぜひ聴いてほしい」とほほ笑む。

 今年は50歳を迎えた節目の年で、来年はアルバムデビュー25周年となる。「職業音楽家としてチェロを弾いていると、好きという気持ちだけではいられないこともある。ここ数年は、改めてチェロを好きになりたいという思いで弾いている」と明かす。ピアノ・妹尾武、尺八・藤原道三とのユニット「古武道」も結成から16年となり、ジャンルを超えた音楽を追求中だ。「若い時は何でもトライしてやりたいと思っていたが、今は演奏家として自分が存在する場所が、はっきりしている。やるべきことを突き詰めていけるような年の取り方をしたい」

 午後7時開演。全席指定、一般4500円、学生3500円。問い合わせは1002(イチマルマルニ)、電話03(3264)0244。

2023年8月29日公開 | 2023年8月28日神奈川新聞掲載

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