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菜葉菜さん出演12作品を一挙上映 横浜のミニシアターで「女優 菜葉菜特集」
- シネマノヴェチェント(横浜市西区)

メジャーからインディーズまで数々の話題作に出演している俳優、菜葉菜(なはな)さんが出演する12作品を一挙上映する「女優 菜葉菜特集」が16日から10月1日まで、横浜市西区のミニシアター「シネマノヴェチェント」で開かれる。企画を喜ぶ菜葉菜さんは「できれば全部見てほしい。必ず楽しんでいただけるはず」とほほ笑む。
年齢も立場も異なる4人の女性を巧みに演じ分けた「ワタシの中の彼女」や、小説家・中條百合子さんと引かれ合うロシア文学者・湯浅芳子さんを演じた「百合子、ダスヴィダーニヤ」、SM女王に扮(ふん)した「夕方のおともだち」などを上映する。
作品ごとに全く異なる顔を見せ、その演じっぷりには定評がある。「あえて役を作るというより、役を自分に寄せています。自分の中で意識しているわけではないですが、常々いろんな自分がいると思っていました。役と共感する部分を探すと必ずある。そうすると、役にすんなり入っていけるんです」という。
保育士として働いていたが、子どもより大人の都合に合わせた保育の実態に疑問や失望を抱いていた頃にスカウトされた。2005年、映画「YUMENO ユメノ」で初主演を果たし、本格的にデビューした。
「自分を表現するのが苦手なタイプだったので、今でも、向いてないなあ、でも楽しいな、という感じ。人との出会いでやってこられた」と振り返る。
「役者としての意識が大きく変わった」のが、瀬々敬久監督の「ヘヴンズストーリー」だ。菜葉菜さんは幼い頃に受けた父親の暴力で片耳が聞こえないロックギタリストの役。4時間38分に及ぶ大作で、何年もかけて撮影し、10年に公開された。
「もう役者はできないと思うほど大変でした。悔しかったり、悲しかったり。自分がこんなにも役に出ちゃうんだ、とも思い知らされた。役者の覚悟というか、つかみきれない難しさを知った作品です」
同シアターでは8年前にも出演作の特集上映が行われ、多くの人との出会いの場になったという。「懇親会でお食事したり、感想を聞いたり。近所の人も来てくれて、応援していただくようになった。今回、再会できるのもうれしいです」
期間中、懇親会やトーク、サイン会に連日参加する。16日のトークイベントには「赤い雪」の甲斐さやか監督、永瀬正敏さんも登場する。上映、イベントのスケジュールは同シアターのホームページで。
2023年9月4日公開 | 2023年9月3日神奈川新聞掲載
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