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音楽会
庄司紗矢香さんと平田オリザさん 協奏曲の楽章間に戯曲を挟む舞台上演
- 県立音楽堂(横浜市西区)

バイオリニスト・庄司紗矢香さんと劇作家・演出家の平田オリザさんによる新しい試みに満ちた音楽会「庄司紗矢香 音楽とことば 未来への回帰」が20日、横浜市西区の県立音楽堂で開かれる。
ショーソンの「バイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲 ニ長調 作品21」を、平田が書き下ろした3人芝居の戯曲「庄司紗矢香 音楽と言葉の旅『ふるさと』」と共に演奏する。4楽章からなる協奏曲の楽章間に、全3場の戯曲を挟み込んで上演するというユニークな舞台だ。

なかなかアイデアが浮かばなかったという平田さん。「世界の庄司紗矢香を意識しないわけにはいかないけれど、美しい言葉を並べるだけならば、もっと適した人がいるだろう。そう考えてからは比較的すらすらと言葉が並んだ」という。
平田さんは兵庫県豊岡市で暮らしており、「8万人弱の小さな地方都市豊岡に暮らす人々、豊岡を出て行った人々、あるいは戻ってこようとしている人々の心象風景をスケッチしてみた」という。ショーソンの楽曲とどのような化学反応が起こるかと自身も期待を寄せる。

庄司さんが同館で演奏するのは2016年以来。パリを拠点に活動し、創設20年を迎えた「モディリアーニ弦楽四重奏団」、英国のピアニスト、ベンジャミン・グローブナーが共演する。
他に武満徹「妖精の距離」、ドビュッシー「バイオリン・ソナタ」、ベルディ「弦楽四重奏曲 ホ短調」が披露される。
午後7時開演。全席指定、一般6千円ほか。問い合わせはチケットかながわ、電話(0570)015415。
2023年9月4日公開 | 2023年9月3日神奈川新聞掲載
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