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気になる 藤子・F・不二雄ミュージアム<開館10周年>
「ドラえもんの体の色」は何色? 白黒の原画に見る温かみあるペンタッチ

  • 藤子・F・不二雄ミュージアム(川崎市多摩区)

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ドラえもんの体に描かれた縦線はすべて手書き。コマに描かれたドラえもんのサイズによって、縦線の間隔も調整されている©Fujiko―Pro
ドラえもんの体に描かれた縦線はすべて手書き。コマに描かれたドラえもんのサイズによって、縦線の間隔も調整されている©Fujiko―Pro

 2021年9月3日、川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアムは開館から10周年を迎えました。ここは「ドラえもん」の作者、まんが家の藤子・F・不二雄先生が描いたまんが原画を展示する美術館です。

 皆さんがよく知る「ドラえもん」はもとより、「パーマン」、「キテレツ大百科」、「エスパー魔美」など藤子・F・不二雄先生が描いたまんがの原画、約5万枚が保管されています。

 現在は10周年を記念した原画展を開催中で、展示室の壁には年代別に選ばれたさまざまな作品の原画がずらり。皆さんが、もしかするとお菓子を食べながら笑って読んでいたまんがのページが、「お手を触れないでください」という注意書きとともに飾ってあるかもしれません。

【関連記事】「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」開館10周年 軌跡たどる原画展開催、初公開作品も


同館が所蔵する原画には、印刷のため紙の端を折り曲げたり、テープを貼ったりした跡など、作品が活躍した証しが残るものも多い©Fujiko―Pro
同館が所蔵する原画には、印刷のため紙の端を折り曲げたり、テープを貼ったりした跡など、作品が活躍した証しが残るものも多い©Fujiko―Pro

 額に入って大切に飾られている原画と、みなさんが読んだまんがの違いは何でしょうか。

 まんが「ドラえもん」のコマを読み進み、ページをめくるとドラえもんや、のび太くんたちが活躍し、ひみつ道具の使い道にわくわくしますね。その何げなくめくるページの「もと」が紙に描かれた原画です。原画は作者がペンで描いた世界に1枚だけの直筆の絵なのです。

 原画の鑑賞にルールはありません。お話を読んでみたり、好きな表情のキャラクターを探すだけでもいいでしょう。今まで見過ごしていたコマにはっとするような新しい発見があるかもしれません。

 何よりも、作者のペンタッチを間近で見ることができるのが大きな魅力です。まんがのコマが書かれている部分はおよそ縦27センチ、横18センチ。縮小して印刷されたコミックスとは違い、大きな紙面ではペン先につけて描いたインクの盛り上がりや、線の強弱、修正の跡、真っ黒なベタ部分の筆跡なども含めて、温かみのあるタッチを存分に鑑賞できるのです。


貴重な原画が並ぶ展示室
貴重な原画が並ぶ展示室

 「ドラえもん」の原画について一つご紹介しましょう。

 まず質問です。「ドラえもんの体の色」は何色でしょうか? 青色と答える方が多いと思います。でも、白い紙に黒い線で描かれたドラえもんに、青い色は塗られていませんね。

 原画でドラえもんの頭や背中などをよく観察してみると、縦線が引いてあることに気が付きます。まんがを読んでいる時は、まったく意識しない線です。実はこの縦線の1本1本全てが手書きなのです。コマの中に描かれたドラえもんのサイズによって、縦線の間隔も細やかに調整されています。丸い形で構成され、親しみやすいドラえもんですが、普段は気が付かない部分にも手書きの線が使われていることが、独特の温かみにつながっているのかもしれませんね。

 こうしたちょっとした発見も、原画を見る楽しみなのです。藤子・F・不二雄ミュージアムで、本物の原画を間近に見て、ぜひ確かめてみてくださいね。

 同ミュージアムの問い合わせは、電話0570(055)245(午前9時半~午後4時)

2021年11月7日公開 | 2021年11月7日神奈川新聞掲載

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川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム


藤子・F・不二雄ミュージアム

住所 神奈川県川崎市多摩区長尾2丁目8−1
アクセス 小田急線向ケ丘遊園駅徒歩16分
電話 0570-055-245
公式HP http://fujiko-museum.com/
備考欄 駐車場なし

[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。


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