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産地直売 原木シイタケ
歯応えがあり味が凝縮

  • 2016年10月6日 神奈川新聞掲載

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園主の佐藤啓太さん
園主の佐藤啓太さん

 山道を上り、西丹沢の懐深く入ったところに寄(やどりき)の集落はある。佐藤啓太さん(34)は、クヌギやコナラの木にシイタケ菌を植え付ける原木栽培でシイタケを生産している。

 「シイタケは林産物なんです」と佐藤さんは話すと、ハウスの外に積み上げた原木を見せてくれた。毎年8千本の原木に植菌するという。


ほだ木置き場
ほだ木置き場

 佐藤さんは、動物が好きで畜産を学んだが、寄のような山地では酪農も畑作も難しい。そこで、父親が始めた「原木シイタケ」に目を付けた。よい指導者や協力者に出会い、会社員だった兄・勘平さん(35)を誘い、本格栽培にこぎ着けた。

 原木に植菌した「ほだ木」は、保温・保湿して半年から1年置く。ほだ木を水に漬け、シイタケの発生を促してハウスに並べる。すると5日ぐらいで収穫できるようになる。シイタケを1週間ほど収穫したら、ほだ木をハウスの外で休ませる。ほだ木は、休み・浸水・収穫を繰り返し、3年ほど使われ、最後は暖房の燃料になる。丸太を運び積み上げる、力が必要な「山の仕事」だ。

 おがくずなどを使った菌床栽培なら、ほだ木を移動する手間が掛からず、安定した収穫が見込める。でも「木から生えるから木の子」と佐藤さんは原木栽培にこだわっている。堅い木の皮を破って発生したシイタケは歯応えがあり、時間をかけて成長するので味が凝縮される。


真ん中のようにかさが閉じたものが良品
真ん中のようにかさが閉じたものが良品

 原木は全国各地から調達しているが、各地の原木は長さがそろわず、太さもまちまちだ。木は、長い時間をかけて育まれるのだと実感したという。

 原木シイタケを焼いていると、森の爽やかな香りがして、寄の景色が目に浮かぶようだ。佐藤さんは、「まずは塩で味わって」と勧める。

※魚介類や野菜など生鮮食料品の価格・種類は、水揚げ量や収穫量、天候などの影響で変動します。


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