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産地直売 イチジク
“樹なり完熟”でうまさに自信

  • 2017年10月5日 神奈川新聞掲載

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佐野さん
佐野さん

 南足柄市怒田地区でイチジクを栽培する佐野操さん(83)の農園では、食べ頃となった完熟イチジクが収穫の最盛期を迎えている。

 もともとはミカンと米を生産していたが、減反やミカン価格の下落を受け、30年ほど前からイチジクやキウイなどの果樹栽培に転換した。「あしがらいちじく」といえば、神奈川ブランドにも登録されている特産品。当時は地区内で50軒ほどあったイチジク農家だが、高齢化などで今では約20軒ほどに減ってしまったという。

 イチジクは漢字で「無花果」と書くが、花は無いわけではなく、果実の内部に約2~3千の小花が密生するユニークな植物。果肉となる中心の赤い部分は花で、熟すとプチプチとした種もつき、その食感が楽しい。


イチジクの木
イチジクの木

 佐野さんが育てるのは、さっぱりとした甘さの「桝井ドーフィン」という品種。1909年に広島県の実業家、桝井光次郎が米カリフォルニアから持ち込んだとされ、現在では国内で生産されるイチジクの約8割を占める。

 収量の多い桝井ドーフィンをより効率よく、無駄なく収穫できるようにと、栽培方法を改良し、若いうちに2本の主枝を地面と並行に伸ばしていく「一文字(いちもんじ)仕立て」を採用するなど工夫を重ねてきた。

 成長が早く、雨に弱いイチジクは、収穫のタイミングが難しい。完熟前に収穫して出荷する農家も多いが、佐野さんはまさに“機が熟す”まで待つ。「樹木になっている状態で熟した“樹(き)なり完熟”イチジクが一番おいしい」とその味に自信をのぞかせる。

 今年の収穫は11月下旬まで。樹なりの完熟イチジクは、直売所にのみ並ぶ。

◆ワンポイント

 「食物繊維とカリウムが豊富で、消化を助けてくれるイチジクは、夏バテや寒暖差の激しいこの時期にぜひ食べてほしい。皮をむいて食べるのが一般的ですが、皮の部分にはポリフェノールも含まれるのでそのままカットして食べるほか、ワインで煮たり、ジャムにしたり。天ぷらも絶品です」と佐野さん。

★お薦め品

◇イチジク

 1パック(4~5個入り) 350円


イチジク
イチジク

ここで買える

フレッシュショップふくざわ

 南足柄市千津島484の2、JAスタンド隣。新松田駅からバスで足柄高校前下車15分。駐車場4台。月・水・金・土曜の午前11時45分~午後4時。電話0465(72)5680=営業日のみ。

※魚介類や野菜など生鮮食料品の価格・種類は、水揚げ量や収穫量、天候などの影響で変動します。価格などは変わっている場合があります。


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