推し
”文明開化”を味わう③
松月庵名物の「天ぷらそば」 エビ天は長さ20センチ超! つゆが適度にそばに絡む
- 川崎大師 松月庵(川崎市川崎区)
- 2018年9月29日 神奈川新聞掲載
明治改元から150年。開港の地・横浜で生まれ育った“文明開化の味”をはじめ、明治期に建てられた施設や創業の店などを紹介します。当時に思いをはせながら、ゆったり味わってみてはいかがでしょうか。(3/6)
【川崎大師 松月庵】4代目が受け継ぐ明治17年創業そば店

明治17(1884)年創業のそば店。川崎大師からすぐの場所にあり、現在は4代目の須山まもるさん(60)が店を受け継いでいる。
名物は、長さ20センチを超すエビの天ぷらが載った「天ぷらそば」(1350円)。先々代から使っているという分厚い鉄製の天ぷら鍋は、保温性に優れ、大きなエビを入れても油の温度が下がらない。そのため衣はサクサク、エビはぷりぷりに揚がるのだという。
つゆは「だし」と「かえし」を合わせたもの。江戸時代に確立された技法だ。毎朝かつお節を削ってだしを取り、かえしはしょうゆと砂糖、みりんを合わせ3週間寝かせて味をまろやかにする。そばは、そば粉8割の二八そばを貫く。

「そばとつゆの味のバランスが大事。かつお節やそば粉の配合を変えると、味のまとまりが悪くなる。よりおいしくしようと30年間試行錯誤して、先代が正しいと実感しました」と須山さんは晴れやかな表情で語った。
味わいました!しみじみおいしい
ずしりと重いエビ天と、つゆが適度に絡むそばを一気に完食。ユズの皮がほのかに香るつゆを飲み、しみじみ「おいしいなぁ」と感じました。だしが効いたつゆは、かつお節を100人分で3キロほど使用しているとか。(西)

川崎大師 松月庵
住所 | 川崎市川崎区大師町4の37 |
---|---|
アクセス | 京急線川崎大師駅徒歩7分
|
電話 | 044(266)0458 |
営業時間 | 午前10時半~午後5時(土日・祝日は同8時) |
定休日 | 不定休 |
[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。
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