2021年4月10日公開 ｜ 2021年4月3日神奈川新聞掲載

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　たっぷりのポテトチップスとキャベツをふかふかのコッペパンで挟んだ横須賀のソウルフード「ポテチパン」（１６２円）。その元祖と言われているのが「中井パン店」だ。ポテトの塩気と青のりの風味、生地に塗ったマスタードのバランスが絶妙で、ポテトチップスと同じく親しみやすい味が後を引く。

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　誕生は約５０年前、近所の菓子問屋からポテトチップスのかけらを大量に購入したことがきっかけだった。「キャベツとマヨネーズを挟んでみよう」と試作すると、すぐに人気商品に。テレビ番組で紹介されると日本全国から客がやってきた。よく訪れるという市内在住の６０代女性は「ここのパンじゃないと駄目なんです」と笑顔。地元の根強いファンも多い。

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　２代目の中井克行さん（７２）は「お客さんの喜ぶパンを作りたい」と日々作り続けてきた。おいしさに加えてその真っすぐな思いこそ、長年地元に愛される理由かもしれない。

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