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シチリア料理が味わえる葉山のレストラン「ピスカリア」 カサゴのアクアパッツァは今が旬!
- ピスカリア(葉山町)
2021年5月23日公開 | 2021年5月15日神奈川新聞掲載

佐島漁港から仕入れた鮮魚と自然栽培の野菜を使ったシチリア料理が味わえる、一軒家レストラン「ピスカリア」。オープンキッチンで腕を振るうシェフたちを横目に店内に入ると、海からの風が吹き抜ける気持ちの良い空間が広がる。地元客だけでなく遠方からも訪れる人気店だ。
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シェフの出雲択逸さん(56)は毎朝、近隣の佐島漁港へ地物の魚を自ら仕入れに行く。ショーケースに並べた鮮魚から選び、アクアパッツァや炭火焼き、蒸し焼きなど好きな調理法で料理をしてくれる。この日は、カサゴのアクアパッツァ(2750円、時価)をオーダー。
「できたよ」という出雲さんの笑顔とともに、一匹丸ごとが豪快に皿に載って登場。これからが旬だというカサゴは、大きすぎない今が臭みがないそう。シチリア産オリーブオイルとトマト、オリーブ、ケッパー(地中海沿岸原産の木の花のつぼみ)だけのシンプルな味付けながら、魚の脂分とオイルが合わさったソースは絶品だ。体にすっと入っていくので、女性1人で食べる人も多いというのにもうなずける。

同店のイメージは、出雲さんが旅した際に出合ったシチリア島東部の都市「カターニア」。バターを使った北部の料理は少し重く感じたが、「シチリア料理は毎日でも食べられる程あっさりとしていて、印象に残った」と出雲さんは語る。
前菜がいくつもの小皿で提供される現地リストランテのスタイルを取り入れ、ランチには色とりどりの前菜が6種付く。どれもシチリアの郷土料理で、自家製ツナとジャガイモ、ドライトマト、ケッパーを使った「パンテスカサラダ」や、揚げナスを甘酢で漬け込んだ「ナスのカポナータ」など次々提供される小皿に思わず目移りしてしまう。「カポナータの酸味は食欲増進の効果もあるんですよ」。そう教えてくれた通り、想像以上にヘルシーで食べるほど元気になる。細胞から元気になるシチリア料理とリラックスした時間で体も心も満たしたい。

店名「ピスカリア」の由来は、日本語で「魚市場」という意味の「メルカード ディ ペスケリア」をシチリア訛(なま)りでは「ピスカリア」と呼ぶことから来ている。

ピスカリア
住所 | 葉山町堀内918の20 |
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アクセス | JR逗子駅または京急線逗子・葉山駅からバスで元町下車1分
|
電話 | 046(802)8388 |
営業時間 | 正午~午後2時LO、同6~9時LO(5月末までは8時閉店) |
定休日 | 月曜、第1・3火曜休み(ほか不定休あり) |
公式HP | https://www.facebook.com/PISCARIA/ |
備考欄 | ※予約がお薦め |
[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。
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