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松田山に窯を構える「時光窯」の埴輪 体に縄文を宿すユニークな表情が美しい
- 時光窯(松田町)


富士や相模湾を眺め酒匂川を見下ろす松田山に窯を構える「時光窯(じこうがま)」の志村正之さん(58)。大学卒業後すぐにこの道に入った。坂を上るとたくさんのユニークな表情の埴輪(はにわ)が出迎え、その体には縄文を宿す。




「ウルトラマンに出てくる自然の色合いや形を持つ怪獣が好き」と志村さん。器などを作る傍ら趣味で火炎土器風のオブジェや土偶などを趣味で制作。怪獣に通じるものがそこにあった。



「楽しいのでどんどん作るが並ぶとぶつかり合う。対して埴輪(はにわ)はウルトラマン。父母や兄弟などたくさん並んでも違和感がない。地蔵やゆるキャラなど日本人のアイデンティティーにつながるものがあるのかも」と話す。うわぐすりを使わず自然に現れる怪獣側の色合いを体現したいと、20年ほど前に登窯を新築。背の高い埴輪を作り始めた。



体には縄文を思わせる渦巻きや土偶の顔などが潜む。「ここから景色を眺めていると太古から同じ山や川があり、人も根っこは変わっていない。土器も縄文人ではなくただ一人の人間が自分と同じように考え作っていたのを感じる。埴輪を千体この場に置いたら埴輪師を名乗るつもり」とガハハと笑う。今は200体、そろうのが楽しみだ。




時光窯
住所 | 松田町庶子平田 |
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公式HP | https://cariocaz.com/jikogama/?msclkid=f1984e13ab3311ec869a4755c4c12e62 |
備考欄 | インスタグラムでイベント情報を公開。問い合わせは、[HP]問い合わせフォームのみ。※タイミングが合えば埴輪作り体験なども可能(要問い合わせ)。 ※年に1度、桜の時期に開催する展示会で作品を購入可能。 |
[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。
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2021年9月25日公開 | 2021年9月23日神奈川新聞掲載
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