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岩田色ガラスの世界展-岩田藤七・久利・糸子-
- 県立近代美術館鎌倉別館

日本のガラス工芸を芸術の域に高めた岩田藤七(とうしち)(1893~1980年)、息子の久利(ひさとし)(1925~94年)、その妻の糸子(1922~2008年)の作品が一堂に会す。町田市立博物館の所蔵品から厳選した約60点が並ぶ。
日本のガラス芸術の先駆者として知られる藤七は宙吹(ちゅうぶ)き技法によるやわらかな造形に鮮やかな色彩をまとわせた作品で知られる。
長男の久利は化学的知識を駆使した緻密で流麗なガラスの世界をつくり上げ、久利の妻・糸子は藤七が興した「岩田工芸硝子(がらす)」を受け継ぎ、自らもガラスの装飾壁画や大皿などを手掛けた。
藤七の代表作「貝」シリーズ、久利の「コンポート」や「花器」、糸子が制作した「飾皿」など色彩や造形などガラスの可能性を追求した3人の軌跡をたどる。鎌倉にもゆかりの深かった藤七。画家や文学者と親しかったことから、鎌倉別館所蔵の藤七の貴重な初期作品をはじめ、有島生馬や小倉遊亀らの絵画を展示し、同時代の美術にも光をあてる。
※11月14日まで。一般700円ほか。JR鎌倉駅下車徒歩15分。問い合わせは同館、電話0467(22)5000。
2021年10月29日公開 | 2021年10月29日神奈川新聞掲載
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