気になる 川崎市、粗大ごみ減へリユース促進実証実験 意識変化の契機に

コロナ禍で在宅勤務が増え、インテリアを替えた人も多いのでは。そんなときに困るのが、ごみ。川崎市は地域情報サイトを運営する「ジモティー」、リサイクルショップへの売却を仲介する「おいくら」とタッグを組み、10月1日から粗大ごみのリユースを促進する実証実験をスタートした。
「ジモティー」との実証実験は、引っ越しの粗大ごみと、高齢者や障害者を対象にした「ふれあい収集」で多摩生活環境事業所に収集された物品が対象。毎週土曜に同社スタッフが使える物を選別し、「川崎市環境局リユース」の名前でサイトにアップしている。希望者はサイト内で連絡を取り、同事業所に引き取りに行く(完全予約制、土曜のみ)。スタートしたばかりだが、「無料なのですぐに決まることが多い。市外や都内在住者もいる」と、同事業所副所長の柳沢高志さんは話す。
今回、対象になるのは椅子や収納などの家具類。動作確認が必要な電化製品や、粗大ごみのサイズに満たないものは対象外となる。これらは個人でジモティーに登録し、欲しい人を探せばごみを減らすことができる。
「おいくら」は、不用品をウェブ上で登録すると複数のリサイクルショップが査定し、気に入ったショップを利用できるサービス。市の粗大ごみの申し込みサイトにリンクがある。粗大ごみを捨てるのには料金がかかるが、査定は無料だ。
同市は人口の増加に反比例し、4年連続で焼却ごみが減少していたが、昨年は増加。焼却灰の埋立処分場は約35年後にいっぱいになるため、ごみを減らして処分場を延命する必要がある。「捨てることに対する意識が変わるきっかけになれば」と、市生活環境部減量推進課課長の内田洋平さんは話す。
2021年12月2日公開 | 2021年11月4日神奈川新聞掲載
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多摩生活環境事業所
住所 | 川崎市多摩区枡形1の14の1 |
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アクセス | 小田急線向ケ丘遊園駅徒歩15分
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電話 | 044(933)4111 |
営業時間 | 午前8時~午後4時45分 |
定休日 | 日曜 |
公式HP | https://www.city.kawasaki.jp/300/soshiki/7-10-0-0-0.html |
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