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気になる ミュージアム・ナビ<特別編>
藤子・F・不二雄ミュージアム 10周年記念原画展 カラー原画で”発見”を

©Fujiko-Pro
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 川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアムの展示室Ⅱでは、1月29日から「藤子・F・不二雄ミュージアム 10周年記念原画展」の第3期展示が始まりました。『ドラえもん』や『パーマン』、『キテレツ大百科』等の作者、まんが家の藤子・F・不二雄先生の貴重な直筆の原画を見ることができる企画展です。

 1950年代から90年代まで、藤子先生のまんが原画を年代ごとにご紹介するこの展示は、3カ月ごとに展示替えを行っています。第2期から第3期へ、ほぼすべての作品が入れ替えとなりました。

 新たに展示された年代別のまんが原画はもちろん、今期のお勧めは、二つのテーマ展示の一つ、「大長編ドラえもん」のコーナーです。

 壁にずらりと並んだのは、色鮮やかなカラー原画の数々。「大長編ドラえもん」のシリーズは、毎年春に公開される映画ドラえもんの原作でもありますから、皆さんがわくわくしながら読んだお話の絵が展示されているかもしれません。

 でも、ちょっと良くご覧になってください。みなさんが、雑誌やコミックスで見たことのある絵と、少し違っていないでしょうか。

 今回のテーマ展示のタイトルは、「ふたつでひとつ!背景画+キャラクター画 カラーイラスト特集」です。つまり、ドラえもんやのび太たちの絵と、背景が別の紙に描かれている原画の特集なのです。額の中に展示されている2枚の原画は、合体して1枚の絵としてコミックス等の表紙を飾りました。


©藤子プロ・小学館
©藤子プロ・小学館

 このような原画は、「大長編ドラえもん」のシリーズに多く見られます。今回の展示では、2枚に分けて描かれたちょっと珍しい原画を集めました。

 たとえば、「大長編ドラえもん のび太と海底鬼岩城」のカバーと、原画を見比べてみましょう。キャラクターの位置や大きさが原画とは異なりますね。印刷されたものと原画を比べてみるのも、まんが原画の楽しみ方のひとつなのです。

 なぜ、2枚に分けて描かれたのか、詳しい理由はわかりません。まんがやイラストを描くのがお好きな方は、先生の描き方や制作スタイルを想像してみても楽しいかもしれませんね。

 そのほかにも、コミックスのカバーや扉イラストなどが、どんなサイズで描かれていたのか、ということも注目ポイント。コミックスカバー用のカラー原画は少し小さめで、タイトル部分を除いた正方形に近い形で描かれていることもわかります。


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川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム

 さて、いろいろな発見のあるカラー原画ですが、当ミュージアムでは長期展示することを避けています。まんがの原画は、「飾るため」に描かれたものではないからです。特にカラー原画は光や経年劣化に弱いのです。「2枚でひとつ」のカラー原画の中には、絵の具にひび割れや剥落がみられるため、展示候補に入れなかった作品もありました。

 ミュージアムの収蔵庫では、できるだけ気温や湿度の変化がない環境で原画を保管しますが、時間の経過は少しずつ原画の状態を変化させています。今展示しているカラー原画も、ずっと同じ姿ではないかもしれません。そう考えると、まんがの原画も生き物のようですね。

 当館では今月28日まで、展示室Ⅱの室内にかぎり、作品の撮影を行っていただけます(フラッシュ使用や動画撮影は不可)。2枚に分かれた原画だけの姿、そして「いまだけの」色を写真に撮ってお土産にしてみてはいかがでしょうか。(川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム学芸部・小林 順子)

※日時指定の予約制。同ミュージアムの問い合わせは、電話(0570)055245(午前9時半~午後4時)



藤子・F・不二雄ミュージアム

公式HP http://fujiko-museum.com/

[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。


2022年2月26日公開 | 2022年2月18日神奈川新聞掲載


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