とれたて
ドライ野菜
「outdoor kitchen」(横須賀市)のドライ野菜 ショートパスタや米などとともにパッケージ
- outdoor kitchen(横須賀市)

昨年春、農園発のドライ野菜ブランドが誕生した。その名も「Outdoor Kitchen」。とれたてのトマトやキャベツ、玉ねぎ、ナスなどを乾燥させたドライ野菜を、ショートパスタや米などとともにパッケージした商品だ。水とオリーブオイルさえあればフライパン1つで調理できる手軽さと、アウトドア人気の追い風を受け、話題を呼んでいる。
手がけたのは、障害者雇用などを行う「シンオー」(鎌倉市)や、農福連携を行う系列会社「ファゼーロファーム」(横須賀市)の代表・宮城泰雄さん(53)。
規格外や売れ残りの野菜が捨てられていることに胸を痛め、食品ロスを減らそうと商品化を思い立った。
![[左から]農園担当の小林和磨さん(40)、宮城さん、商品開発担当の小池香織さん(42)](https://imakana.kanaloco.jp/archives/019/202204/9ffcc993c03d6380cf4dc9d951a2ebf7.jpg)
乾燥させることで生野菜の約20分の1の重さになり、賞味期限も約1年と長期保存が可能になる。
昨年3月に販売すると、あっという間に完売。9月には加工工場を大型化し、大豆を肉に見立てた「大豆ミート」などの話題の食材を加えた「大豆ミートと夏野菜のカレー」や「冬野菜の和風ペンネ」など、10種類の商品を生み出した。
野菜の甘みやうまみがとれたてのままギュッと凝縮され、調理後のシャキシャキ感には驚くほどだ。


「アウトドアの延長線上には防災がある」と宮城さんは語る。栄養素は乾燥させても水溶性のビタミン以外は残るため、生鮮品が手に入りにくくなる災害時の栄養不足にも役立つ。
食品を食べては買い足す「ローリングストック」で購入する人も多い。
今年3月には、売り上げの全額をウクライナ支援募金などに寄付する2商品も発売した。
今後は生産減に苦しむ三浦のヒジキを救うため、魚介類を加えた“オール三浦半島”のドライフードの製造にも意欲を見せる。「自分だけが得をするのではなく、人や社会の役に立つ商品や会社を作っていきたい」と夢は広がり続ける。
ウクライナ募金商品

「トマトとキャベツのペンネ」と「キノコのペンネ」の2種。1人前670円で、「Stand with UKRAINE」ステッカーが1枚付く。売り上げの全額をウクライナ支援募金と駐日ウクライナ大使館へ寄付する。
お薦め品
大豆ミートと夏野菜のカレー669円
きのこのペンネ561円
冬野菜の和風リゾット669円
※全て1人分の価格。写真は2人分
ここで買える
公式オンラインショップ/OUTDOOR KITCHEN
公式HP | https://odkitchen.base.shop/ |
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備考欄 | 問い合わせは、電話045(772)1370または[メール]info@ |
[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。
羽床総本店 逗子店
住所 | 逗子市逗子7の1の52 |
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アクセス | JR逗子駅徒歩6分
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電話 | 046(873)5883 |
営業時間 | 午前9時~午後6時 |
公式HP | https://hayuka.jp/ |
備考欄 | 横浜高島屋では5月初旬頃から販売予定 |
[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。
※魚介類や野菜など生鮮食料品の価格・種類は、水揚げ量や収穫量、天候などの影響で変動します。
2022年4月15日公開 | 2022年4月14日神奈川新聞掲載
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