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「安来節」をジャズダンスに 柏木みどり、鎌倉で新作公演へ

日本舞踊とジャズダンスを融合させ、独自の作品に挑むダンサー柏木みどりが29日、新作公演を鎌倉芸術館(鎌倉市大船)で開く。得意とする愛憎の視覚化に加え、今回は民俗芸能の軽妙さも織り交ぜ、人間の感情の幅を踊りで描く。
柏木は幼少期に日本舞踊を始め、米ニューヨークでジャズダンスも習得。現在は同市のスタジオを拠点に活動し、分野を超えた踊りを発表し続けている。
3部作のうち、2部の「安来節」が「今回の見どころ」(柏木)だ。どじょうすくいの踊りで知られる島根県の民謡を、ジャズダンスに翻案。ドジョウ捕りに悪戦苦闘するさまを滑稽味たっぷりに踊る。対照的に3部は、遊女と客の男の結ばれぬ恋を表現する。
柏木が心がけるのは、踊りに詳しくない人にも響く分かりやすさだ。ひとときでも現実から離れ、快活なダンスを媒介に感情の動きを会場で共有する。「2部では楽しく笑ってもらいたいし、3部では悲恋に思いをはせてほしい」。コミカル、シリアス両様で身体表現の奥深さを追求する。
日本舞踊家による「弧の会」で活躍する猿若清三郎と西川大樹、バレエダンサーの浅井永希が共演する。午後7時開演、前売り4500円。問い合わせは鎌倉芸術館チケットセンター電話(0120)119240。
2022年11月9日公開 | 2022年11月9日神奈川新聞掲載
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