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JEPLAN(川崎市川崎区) ペットボトルを100万分の1ミリに分解、再生樹脂に

  • JEPLAN(川崎市川崎区)

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再生した真っ白な樹脂。独自技術でペットボトルに溶け込んだ不純物も除去できる
再生した真っ白な樹脂。独自技術でペットボトルに溶け込んだ不純物も除去できる

 JR武蔵溝ノ口駅の自動販売機がかわいくラッピングされている。描かれているのはハチのキャラクター「ハチさん」と、ペットボトルをペットボトルにリサイクルするメッセージだ。

 国内のペットボトル回収率は約90%と世界的にも高水準。だが、回収後は卵のパックや文具などのプラスチック製品になったり、輸出されたりしてペットボトルへの「水平リサイクル」は15%ほどにとどまる。

 水平リサイクル技術を持つ「JEPLAN」(川崎市川崎区)。同グループの川崎工場では、ペットボトルを100万分の1ミリの分子レベルまで分解し、新品とほぼ同じ品質のペットボトル用の樹脂に再生する「ケミカルリサイクル」を行う。「この取り組みを行う商用工場は、おそらく世界で唯一」と広報の井土裕介さんは話す。


夜は工場夜景が人気のエリア。日中も圧倒される造形美だ
夜は工場夜景が人気のエリア。日中も圧倒される造形美だ

 昨年10月に工場が本格稼働し、500ミリリットルペットボトル換算で年間約10億本分の再生樹脂を製造する。最近はリサイクル意識の高まりで廃ペットボトルの価格が高騰しているが、川崎市や横須賀市などの自治体、JRなどの企業とも連携し、家庭ごみや事業ごみなどからも回収、再生を進めている。

 ごみや吸い殻、飲み残しなどがあると、一般的にリサイクルは難しいとされるが「弊社の技術では可能」。だが、きれいであるのに越したことはないという。

 冒頭の「ハチさん」は2009年に開始した古着回収プロジェクトで生まれた。ポリエステル100%の服は北九州にある同社の工場で新たな樹脂に再生される。

 回収量は年々増加し、現在は全国約3500カ所以上に回収ボックスを設置(期間限定含む)。同社の再生素材を使ったアパレルブランド「BRING」も展開し、昨年には恵比寿に直営店がオープンした。

 JEPLAN:川崎市川崎区扇町12の2

 BRINGのHP:https://bring.org/(衣料品回収ボックスのマップあり)

2022年12月8日公開 | 2022年12月8日神奈川新聞掲載

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